昨夜無事生還。
フィリピンでのあれこれ、さくっと書いておこう。
16日の早朝、レストランでクレイ・カールソン博士と会う。
朝食後、マニラから某所の某リゾートに移動。3時間半後に到着したそこは、フィリピンの伝統的な建築物を模したコテージであった。周囲には何もなく、各部屋にネット環境はなく、内線電話もテレビもエアコンもない。バスタブもなく、シャワーはお湯がちょろちょろ。日本人ダイバーが行きたがらないホテルですね。しかし意外に快適だった。
海は素晴らしかった。
ガイドさんが素晴らしかった。私は今まで現地人のガイドさんをややバカにしていたのだが、大いに反省した。彼がいるからテリーさんはあのような大図鑑(ゴスデスレンス大図鑑)が出せたのだ。なのに彼はぜーんぜん偉ぶらない。そこがまたよい。
彼のガイドで14本(すべて1時間10分~1時間半)+8分、潜ってきた。
8分というのは2日目の2本目。1本目からファーストとゲージの高圧ホースのジョイント部分から空気が漏れていたのだが、2本目潜ってみるとジョイント部分、のみならず高圧ホースの至る所から泡が盛大に吹き出し、このままではホースが破裂すると判断して緊急浮上、そのダイビングは諦めた次第。くやしい!
陸上も素晴らしかった。テリー・ゴスライナー博士、クレイ・カールソン博士、サンドラ・ミレン博士にいろいろと質問して、いろいろと教わり、励まされもした。
教師となってくれる日本人ウミウシ研究者がいない駆け出し研究者としては、本当に有難かった。
彼らの潜り方、採集道具、採集方法なども観察できて、それも勉強になった。
私とムカデミノ女史はメインコテージの左側の、こじんまりとしたコテージに宿泊。
海から戻ると、ベランダに置いたバットや水槽に採集してきたものを広げて、観察したりサイズを測ったり撮影したり固定したり、あれこれ忙しい。
ベランダからメインコテージを見ると、3人の研究者もバケツの中を覗き込んであれこれやっている。
そこで自分たちの作業を終えるとメインコテージを訪ねて見学。撮影アシスタントなんかもした。
最終日の夜はクレイさん&テリーさんとお酒。クレイさんが自らテキーラ・サンライズを作ってくださる。
食事もまあまあ素晴らしかった。フィリピンの伝統的な料理だということだったが、ほとんどが日本人の口に合いました。問題はコーヒーがインスタントだったことくらいかな。毎朝出るマンゴージャムはお土産にしたかったほど美味しかったよ。
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那覇空港にはヤドカリ後輩が迎えにきてくれる。
彼から、もし出発が1日遅かったら、大学から規制がかかって出国できなかったところだと聞かされ大いに驚く。「今日の帰りに台北の空港外に出ていたら一週間の自宅待機ですが、出ましたか?」とも聞かれる。台北ではトランジットタイムが2時間ちょっとしかなかったし、だいいちお金がなかったので、空港内でうろうろするにとどめたのだ。出なくてよかった~。
1週間、5人のアメリカ人および1人のカナダ人と濃密に接してきたが、私は今のところ発熱もせずに元気である。ムカデミノ女史も今のところ大丈夫な様子。
5人のアメリカ人および1人のカナダ人は、あと数日フィリピンに滞在する。彼らが元気に帰国し、帰国後も無事であるよう願わずにはいられない。
来年プーケットで行われる国際貝類学会のウミウシ分科会で再見する。それまでに彼らから与えられた宿題をこなさないとな!
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思いつくままにいろいろ書きましたが、そのうち時間ができたら、ちゃんとした読み物にまとめてアップしますね。もちろん写真つきで。いつになるかサッパリわかりませんがご期待ください。