11ページの論文(半分が図や表だったけどね)を2日で訳し、1日でパワポとレジメを作った。
図や表もちゃんと読み解かないといけないわけだしね。準備ができただけすごい。
しかしやはり先生には叱られた。
「博士後期課程の院生なら、もう少しまとめないと」と言われてしもた。
しかも発表の前にシニアグラスが見あたらず、自分で書いたレジメが読めなかったり。
先週から睡眠時間が絶対的に足りていない、にも拘わらず水分を手元におかずに発表を始めたため途中から喉の具合がおかしくなってゲホンゲホンいいながらの発表になってしまったり。学友たちに申し訳なかったっす。
ゼミ前、ウミクワ先輩に「最近わたしゼンセイによく怒られるのよねー博士後期課程の自覚がないからさー」などと話したのだが、いやもうマジに、もうちょい自覚を持たなくちゃ。
凡ミス多いしねえ・・・あたし、キャパ超えたことやってんなあ、っていう自覚はあるんだけどね。
でも、まだまだ、あきらめないわよお。
せっかくなので、論文の内容、さくっとお知らせしておきましょう。
ウミウシは最強のプレデターだ、と私はあちこちで書きまくってきましたが、いやいやそんなことはありませんでした。ウミウシを食う生き物はいるのです。
以前、ウミグモがクロヘリアメフラシを食う、しかも二次代謝物を高濃度で貯蔵している内臓だけ残して・・・という論文を読んだことがあるが、今日の論文にはヒメフタハベニツケガニってハナビラミノウミウシをガンガン食うんでっせ。ということが書かれてあった。
ハワイにおいて、このミノウミウシは八放サンゴの
Carijoa riisei を専食するのだが、このサンゴのことを、とあるカイメンがサンゴの体壁部分を覆うことでウミウシの捕食から防いでいてね、しかもこのサンゴのコロニーには上記のカニが潜んでいて・・・。
海の中にはさまざまな分類群のからんだ、いろんな関係がありまんなー。
好いたの惚れたの、人間(それも主に若い♂♀)だけの関係を描いた、語彙の乏しい今どきの小説を読むより論文を読むほうがなんぼかおもろい。
私がある時期からピタ、と小説を読むのをやめたのは、このおもろさを知ったからだろうナ。
だから、あきらめがつかない・・・わけなのよね。