朝11時、広大院生から「へんなウミウシをゲットした」と電話がある。
「おはよー。もう1本潜ってきたのー? どんなー?」
「えーとですね、白くて丸くて」
「(それだけじゃわからんがな)そんでー?」
「背中に黒っぽいイボがあって」
「(ピンときて)、球体のイボで、全部が黒いわけじゃなくて、すぐ落ちる」
「あ、そうです。それそれ。もうかなり落ちました」
「洞窟っぽい、暗いところにいたのでは?」
「そうです。手の届かないような洞窟の奥の奥にいました」
「わかりました。それは激レアもんです。研究室には午後から行こうとと思ってましたが、今すぐ行きます」
で、家でやろうと思っていた仕事の道具を全部かついで研究室に。
やはりダンゴイボであった。
やるじゃん広大院生!
この前の
Hypselodoris zephyra といい今回の
Ceratophyllidia sp. といい、うちの研究室メンバーのウミウシ目は大したもんだ。
背面中央のイボはかなり剥落していた。もはや1個のイボも落とせない、という状況だったので、細心の注意を払って麻酔をかけて固定する。うまくいきました。
固定後、いったん外出。郵便局に行き、お弁当を買ってラボに戻る。それから午後7時くらいまでずーっとラボ。実験と固定で1日が終わる。
時々ホヤ同級生が水槽を覗きに来る。
ウミウシ水槽は研究室メンバーの和み空間にもなっている。
夕方、▲▲後輩と私しかいない静かなラボで、水槽にいるウミウシのどれを固定すべきか、どれを実験に回すかで煩悶していたら、▲▲後輩が先日の授業の件で謝りにきた。
出来が悪かった理由を説明されてもなあ・・・、でも、自覚があったので、よしとしよう。
扱う分類群が違うので、研究に関してのアドバイスはできないが、ひとりの大人として見守っていくことにしました。
その後、広大院生とウミクワ先輩と広瀬先生の雑談を聞きながら固定。和名のつけかた、つけるタイミング、つける媒体、についてが話題で、大いに参考になった。
久しぶりに頸椎症の症状が出た。首が痛い。どうしたらいいかな・・・。