Gmail でダンナとメールのやりとりをしていたら、横の宣伝枠に某英作文学習サイトの宣伝が出ていた。
「おかしいな、今はダンナと英作文の話はしていないんだけどな。ググルに個人情報を蓄積されているってことがわかってイヤな感じだ。ググルとかヤフーとかの無料メールって、無料で使える代価にプライバシー全部、ググルやヤフーに差し出しているようなものだよな」と思いながら、そのサイトがやはり気になりクリックしてみた(嗚呼ググルの思うつぼ)。
するとそこには意味不明なコピーが。
「英会話ができる人がもてはやされたのは今や昔。外資系企業の進出や業務のグローバル化に伴い、社内の文書や連絡、外部との連絡は英語があたりまえという企業が増えています。読み書き能力が高く、英語で実務もこなせる人材が求められる時代になっています。」
なんともはや。
「英会話ができる人がもてはやされたのは今や昔。」と書けば、「今や英会話などできて当たり前。」という文章に進まなくてはいけない。それがいつの間にか「読み書き能力」「英語での実務能力」に話題が移っている。「読み書き」と「実務能力」は「英会話」という主語とは直接的にはつながらない。
英作文学習サイトなのだから、ユーザーに英作文ができることの重要性を説きたいのだろう。であるなら「読み書き能力が高く、英語で実務もこなせる人材が求められる時代になっている」ということがこの文章のキモのはずだ。なおかつ「英会話が~今や昔」という書き出しにしたいなら、その間に「英会話ができる人は増えたけれど、読み書き能力の高い人はまだまだ少ない」という内容の文章をはさまないといけない。
このテキストでは「~今や昔」と「外資系~」の間の一文に用いている「英語」という言葉が間違いのモトとなっている。具体的にいうと、この言葉に「英会話」と「読み書き能力」の両方の意味を混在させてしまっている。そのため冒頭と最後で主語がすり替わってしまい、意味のつながらないテキストになってしまった。
書き手のアタマの中が整理されていないから、こういう失敗が生じるのだ。
日本語すらあやうい、こんなサイトで果たして英作文の学習ができるんかいな(できるわけなかろう)という感想を私は抱きましたよ。
こういうお粗末なコピーを書くプロの書き手が横行しているってことか(そもそもプロと言えるのか?)、それともプロに頼まず自分らでサイトを作ったからこういう間抜けなコピーができあがったのか。私には知る由もないがね。
さて、苦手な英作文をしに、ガッコに行くとするか。