明治大学に抜かれたんだそうよ。
教育情報通信社、大学通信(中略)は「不況で受験生が無理をしなくなっているのが最近の特徴」と言う。従来ならば浪人覚悟で私大最難関と言われる早大や慶応大を目指した層の受験生が、明大などに流れているという分析だ。
教育出版社の旺文社(新宿区)によると、1人当たりの受験数は09年度入試で5・42校・学部。同社教育情報センターは10年度について「受験コスト削減のため、いわゆる『記念受験』をやめるなどして併願数が減る」とみている。
明大広報課(中略)は{日本一になれば素直にうれしい」と話す。一方、早大は「コメントのしようがない」(広報課)。
たしかにコメントのしようがないよなあ。
受験生が1万人減ったら、受験費用が3万円だとして3,000万円の収入減だから、大学としては痛いだろう。でも旺文社が指摘している記念受験が減るだけなら、大学としてのレベルが下がるわけではないと思う。OBの中には1,000万円くらいポンと寄付金を出すヒトがいるっていうし。
むしろ大学通信の指摘する早大合格ボーダーラインの受験者が減るのは問題だと思う。頑張らない若者の増大は国家のジリ貧化を招くので。
そこでOGからひとこと。早大を出るとメリットいろいろあります。これはほんとです。私は明大を出ていないので明大卒のメリットがどの程度かは知らないけど。
だからボーダーラインの学生は諦めないでほしいと思う。若い頃に頑張った経験はそのヒトの自信になるしね。
それより気がかりなのは、昨日もゼミ仲間と話したことだが、理系の大学院進学者が減っていることだ。指導学生が多いと教授は忙殺→教授イライラ→学生萎縮、というのは美しいチャートとは言えないけれど、良い研究者になれるかもしれない学生が進学を断念して就職してしまうってことだから、長期的に見て決して良いことではない。
ま、断念できる=執着心が薄い、ということでもあるので、減っても大事には至らないのかもしれないけれどね。博士号を取得しても就職先がないのが現実だし。
飢えるほど貧しくはないし、頑張ればバラ色の未来が得られるわけでもない。そんな国の若者は総じて頑張らない。
景気がどうであろうとも、この国のジリ貧化は避けようがないのかもしれない。
私は二流国家でもいいんじゃないかとと思うけどね。落ちぶれて中国に虐げられるようになると右翼が暴れるかもしれないのが嫌だなあ。
さて、確定申告の書類を出しに行くとするかな。