夕方、さよこさんが買い物ついでに研究所に立ち寄ってくれる。少し話して、じゃあまたね。
その後1時間ほど仮眠をとり、午後8時、目崎博士がサンゴの産卵調査に行くのと同時に固定だの標本の整理だのを始める。
夜中の実験室というのは薄気味悪いが集中できてよい。1週間前はここで小渕博士と一緒に前半の分を固定したんだったなーと思い出しながら、後半の分をせっせと固定。イラモで傷ついた指にホルマリンが少しかかってしまって激烈に痛かった・・・。そして最後には歯舌の取り出しまでやっちゃいましたよ(ただし3個体だけ、うち1個体は失敗)。水酸化ナトリウムがどこにあるかを聞き忘れたのでハイターでやっつけてしまった。
明日朝、この歯舌を電顕で見たら今回のミッションはコンプリートだ!
よく潜り、激しく飲み、講演を2回もした。たくさんの人&ウミウシに出会えて幸せな2週間であった。
高知の海ラブ。愛媛の海もラブ。もっともっともっと潜りたい。沖縄の海は熱帯域なので動物の生息種数は本州よりは多いけれど、個人的には温帯の黒潮流域(高知とか八丈島とか)も沖縄と同じ、あるいはそれ以上に好きかもしれない。こちらのガイドさんは粒ぞろいだしね。ここに限らず私の仲良しは皆どちらにいる人も相当の目利きだけどね。
さて、ビール、ではなく発泡酒(端麗グリーンラベル)で、<お疲れさん1人飲み会>をやって寝るとするか。
写真は今日=今回の高知ウミウシ相調査の最後に出会ったウミウシ。ピンク色だがシロウサギとはこれいかに。
ストロボのバッテリが切れてしまい、いったん消してまたつけて、を繰り返してなんとか撮った。
ビールをとりに研究所の共同キッチンに行き驚いた。
残った学生が「あれしろ」「これしろ」と言わずとも、自ら率先して食器を洗い、キッチンの片づけをしてあった。
若者を育てるには、いちいちガミガミ言わず、ぐぐっとこらえて見守る必要もあるのだねえ。