『本州のウミウシ』でミナミヒョウモンウミウシとしているやつが、どうも
Jorunna 属とは思えない。それより
Rostanga ぽくないか。
とウミウシ学徒の後輩みっちが言ってきたので、いや実は私もそうは思っていたのだよ。と返事をすると、彼は独自に外部形態の相違を表にしてきた。
えらいえらい。さすが我が後輩。
某東京大学の某先生を紹介しようと決めた時点で、私は彼のことを「ウミウシを変態的に愛している一般ダイバーの友=ウミウシ友」ではなくウミウシ学徒の一員、My後輩として扱うことに決めた。なので厳しいことを言うようになった一方、ウミウシ友には教えないようなこともいろいろ教えている。
そこで、それでは今抱えている様々な問題を解決したら、今ミナミヒョウモンウミウシ としているやつの分類学的再検討をして共同研究ってことで論文を書くとするか。いや彼に書いてもらおうかな。
とMy後輩にメールをした。
学会発表もしたことがなく論文の1本も書いていない自称研究者はあちこちにいるが、逆にいうと研究者になりたいなら学会大会で発表をする+論文を書けばいいのだ。彼は既に某先生から個人的に指導を受けているから、研鑽を重ねてFirst author として 論文を1本書けば在野の研究者として活動できるようになるだろう。たいていの人は研究者の壁をやたら高きものと思って挑戦すらしないが、彼ならできるかもしれない。
などと思っていたら昨日だったか一昨日だったか「
Jorunna と
Rostanga を比較するために必要なので、これらを読みたい」と論文のリストをメールしてきよった。
ふだんは忙しいはずのサラリーマンだが、期待に応えてくれて大学プロパーの後輩より勉強熱心。すばらしい。
リストにあった6本のうち2本は持っていたが、PDF 化していなかった。
残る4本はスペインの大学の先生が持っていた。
ってことは私もこの4本を、みっちが読み終えるまでには読んでおかないといけないってことだな。
うひゃー。負けてられん。頑張ろう。
勉強熱心な後輩を持つことは、ものすごい励みになりますなー。
などと思いながら夜10時前に大学に行ったら、プロパーの後輩が居残り勉強していた。
プロパーの後輩もえらい!