今日はSEM=走査型電子顕微鏡デー。小渕博士、付き添いありがとう。
これはハナデンシャの歯。フォークみたいでしょ。こんな形の歯を持っているウミウシは珍しいのよ。
もっと綺麗な写真もあるんだけど、それは論文に使うから、ここには載せられないんだよね~(言い訳っぽいね~)。
それにしても気になるのは、フォークとフォークの間に付着しているゴミ。
水酸化マグネシウムに浸けすぎるとバラバラになってしまうし、浸け足りないとゴミがとれない。でもこんなゴミは実体顕微鏡=肉眼では見えないので、撮影前に確認しようがないんだよ。
ハナデンシャは大きいので歯もそれなりに大きいが、体長1cm ほどのウミウシなら、歯は全長1ミリあるかないか。そんな小さくて硬くてもろい歯をピンセットでつまんで、試料台に貼った両面テープの上に、撮影したい向きに置かなくてはいけない。
たった1個体しか標本がない、となると緊張のあまり手が震えるし・・・
いくら固定と解剖を慎重にやっても、電顕の試料台に乗せ損ねて台無しにすることも多々あり。
疲れる・・・