米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先として、国が埋め立てを予定する同県名護市辺野古周辺の大浦湾で、新種の生物発見が相次いでいる。2007年以降、論文発表された新種は10種、国内で初めて見つかったのは6種を数え、一帯は国内有数の生物の宝庫だ。埋め立てられると、豊かな生態系が大きく損なわれる恐れがある。
【写真】大浦湾で採取された新種のシンノカンザシ(ハゼの頭部に寄生。らせん状のものは卵の袋)=沖縄県内、ダイビングチームすなっくスナフキン提供
今年発表された新種は、体長2センチの甲殻類イトアシロウソクエビなど2種。昨年はハゼの頭部に寄生するシンノカンザシ、12年にはヤドカリの仲間クダヒゲガニの一種も発表された。
11年にはイソギンチャクとサンゴの中間のようなカゲロウツブスナギンチャク、10年には寄生性の巻き貝フタツアナスカシカシパンヤドリニナなど。09年発表の甲殻類オオウラコユビピンノはカニで、世界でも大浦湾産のオス1体しか採取記録がない。
国内初記録種も今年は、シダのように見えるがウニやヒトデに近いオオウラハネウミシダ、アナジャコの仲間チゴスナモグリ、昨年はカニの仲間ニシヒラトゲコブシなどの発表が続く。
新種かどうかなどについて研究段階で、論文発表前の「未記載種」も見つかっている。大浦湾の多様な生物を研究する黒潮生物研究所(高知県)の小渕正美・研究員(33)によると、12年には体長3メートルを超す世界最大のナマコ、クレナイオオイカリナマコなど2種、11年には複数の個体が集まってできているコモチカエデコケムシが発見された。さらに10年には海藻類が4種、09年には論文発表された種を含め、甲殻類が一度に39種も見つかっている。
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以上、朝日新聞デジタル掲載の記事です。無断転載してしまう。写真も無断転載。すなっくスナフキンの方々とは知り合いなので怒られないはずさ。
ソースはこちら。
現在再投稿中の論文も大浦湾のウミウシが材料。受理されていないのでこれ以上は書けないけれども。はやく受理されないかしら。
アベ政権、本気で打倒したい。
しかし問題はアベだけではなく。
宜野湾市内を車で走っていると「ジュゴンと宜野湾市民、どちらが大事ですか?」というアホなポスターが貼ってあるのが目に付く。
沖縄県は基地に頼らないのであれば観光で食っていくしかないのであって、その観光資源とは畢竟海(と川と森)なのだから、県民はほぼ唯一といっていい観光資源である海を大事にしないといけない。海がよろしくなくなれば、観光客の多くはよその国に流れてしまう。ってことがなんでわからないのかなあ。