石をへぐったら(めくったら)6個体くらいのアマクサアメフラシが「うわ、見つかった」「なんやねん邪魔せんといてえな」とばかりに逃げ惑う。その中にはこのように逃げ惑いながらもくっついて離れない個体が少々。
親ウミウシが子ウミウシを背負ってる……ではなくて、やってるわけですね。見ていると必ず前の個体が後ろのより大きい。なるほどね、遊佐先生の言ってたことが身に沁みてよくわかったわ(大袈裟)。
前のは「はーどっこらしょ、重いなあ、メス役は辛いよ」と言っていて、後ろのは「オス役は楽だな」と鼻歌を歌っているかのようであった。
そして周囲には卵塊も。そして卵塊の上にはチゴミノウミウシがわらわらと。
水深2m くらいに延々といる、1時間潜ってエア40しか使わない、楽しいダイビングでした。
研究所に戻ったら大学院生が浮遊系のウミウシを見つけてきていて、乏しい資料の中で調べた結果、ヤジリカンテンカメガイのようであると納得。
礼儀正しく熱心な院生ならば、学生と一緒に何かするのは非常に楽しい。