知っている人には説明するまでもなく、知らない人にはどうでもいい、そんな話ですが、大学の学生は出世魚のように呼び方が変わります。
いちばん下っ端が、普通の大学生=学生。魚でいうと「ワカシ」です。
たいていの学生は卒業して就職するが、大学院に進学すると出世して大学院生になる(略して「院生」とも)。大学院生には2段階あって、最初に進学するのは博士前期課程(マスターコース)。修士課程と呼ぶことも。マスターコースは通常2年で、1年目の院生をM1、2年目をM2と呼ぶ。この段階で「イナダ」ですね。
マスターコースを修了すると博士後期課程(ドクターコース)に進学する。ドクターコースは通常3年で、各々D1、D2、D3と呼ぶ。この段階でようやく「ワラサ」。
博士後期課程を終え、博士号を取得したら学生時代は終わり。もう立派な「ブリ」です。
ブリになるとあちこちの大学や研究機関を回遊するようになる。
で、私はこの4月からワラサ1年目。普通にはD1(でぃーいち)と呼ばれます。
この出世魚・・・ではなく学生は、出世とともにハビタットも変わる。
琉大理学部の場合、学生やマスターコースの院生は研究室にひとまとめにして放り込まれるのだが、ドクターコースの院生は通称「ドクター部屋」にひとまとめにして放り込まれる。
ドクターでもないのに「ドクター部屋」とはこれいかに。
それはともかく、このドクター部屋に、デスクを与えられるわけですね。
このドクター部屋への引っ越しを、今日から開始。
今までは家で仕事も研究もしていたが、これからはドクター部屋で仕事も研究もするのだ。
デスクと本棚一架だけの小さなスペースだが、詰め込めるだけ詰め込むぞっ。
と気合いを入れて始めたはいいが、自分ひとりでやってると効率は悪いし腰は痛いし・・・春休みが終わって下っ端たちが帰ってきたら手伝わせるとするか~。