大学から研究助成金がいただけることになった院生とポスドク向けに、朝10時から「助成金の使い方指導講座」が開かれる。広瀬研からは3人申請して、3人とも受理された。他のゼミではイワスナギンチャクの研究をしている藤井くんとアイゴの研究をしている岩本くんが受理されていた。ふたりとも授業でその優秀さは知っていたけど、さすがである。
いっぽう広瀬研、私の他に受理されたふたりは、集合時間にきっちり遅れてくれました。おかげで「中野さん! ☆田くんと★田くんを呼んできて!」と、イリオモテヤマネコの研究をしている女性教授に怒られてしまった。
うちのゼミに限っていえば、優秀なんだかダメなんだか、よくわからぬ。
学生の出来というより、先生の推薦書が素晴らしかったから受理されたのではないかしら。
先生の推薦書を読んでいると、これはきっと自分ではない誰かを褒めているんだなーという気がしてくるんだもんね。
☆田くんと★田くん、推薦書は先生の「汝、かくあれかし」であろうと受け止め、頑張りましょう。
私も頑張ります。今以上にどうやって頑張ったらええねん、とも思うけど。
午後のゼミでは、昨日医学部に連れていった3年生ふたりの卒業研究計画発表。ひとりはウミクワ※、ひとりはウミコチョウを扱う。※4年生にもひとりウミクワを扱っている後輩がいるので、3年生のほうは来年春まではウミクワ後輩(小)と呼ぶことにしよう。
ゼミ→お茶会の後、ウミクワ先輩と生協食堂に遅い昼食をとりにいく。
うどんを食べながらの話題は当然、ふたりの3年生のこと。
就職と大学院進学、という進路の希望の違いによるのか、希望の生き物が研究できるかできないかの違いなのか。理由はわからんが、とにかくやる気の違いがパワポやレジメの出来の違いとなって現れていた。
学生間では、ウミクワ後輩(小)はウミコ後輩より真面目でしっかり者ということになっている。
もしウミコ後輩が就職組で、希望の生き物(ウミウシ)が研究できなかったとしたら、ウミクワ後輩(小)ほどそつなくまとめていたかどうか。
でも、そのそつのなさが、ウミクワ先輩としては物足りないようだ。
やる気満々の後輩を持つと、それはそれで大変だけどね。