ウミクワ先輩が博士論文、内肛動物とホヤが修士論文、4年生3人が卒業論文。それを全部添削、監督しないといけないので、この冬の広瀬先生はいつもに増して忙しい。ちなみに昨年は修論1人+卒論3人だった。
そんな中、私も先生に投稿論文の添削をお願いしないといけないのだが、つまらないこと(英語が下手クソなこと)で先生にご負担をおかけしている気がして、先生に申し訳なく思っている。
そんなところに、90cm×120cm のポスター(英語)を急遽作らないといけなくなった。
先生は「アウトラインを書いてきてください。それをもとに打ち合わせしましょう」と言ってくださった。
私は「先生のご負担を減らさねばならぬ」と思い、アウトラインだけではなく全文を書いてお見せした。
しかーし! 急いだためにスペルチェックをし忘れて、food をhood 、dose をis など、まるで頭の悪い中学生のようなスペルミスを放置したまま提出してしまった。
さらに悪いことに「凡ミスが多くてすみません。これからはちゃんとスペルチェックします」と添削に対して返事をしてしまい、(今までしてなかったのか!)とのニュアンスのお怒りメールをいただいてしまう。
あああああ。
かなり自己嫌悪である。
前回の投稿論文は、もっと必死に書いた(3ヶ月超の執筆期間中、ほとんど遊びに行かなかった)。『本州のウミウシ』の執筆時はもっと必死で、3ヶ月超家にこもりきりだった。それに比べれば今は高知に行ったり忘年会に参加したり、100%集中しているとは言い難い。年明け以降は車の修理でうろうろしたが、これはいわば不可抗力。が、それにしても年末からこっち、些細なことで凹んでもいたし、「論文に集中するぞ」との気合いが足りない。
学部生や修士課程の院生ではなく、私は博士課程の院生である。
なのに、こんなことでいいのか。
先生に添削をしていただいているうちは、自分の力が足りなくても、先生の力で査読論文を通すことはできるだろう。しかしそれではいつまでたっても自分の力で論文が書けない。つまり博士にはなれない。1日もはやく博士号を取得して東京に帰ろう、などと思っていたが、今の実力では早期卒業など無理である。
大いに反省し、今晩以降、目前の論文とポスターに集中しよう。
私の場合は英語の勉強からやり直さないといけないけど……。
でもね、フト思うんだよ。集中力が落ちているのは、老化が原因ではないかと。
どんなに頑張っても、かつての集中力はもはや発揮できないんじゃないか。という焦りや不安がココロをよぎる。
焦ってもしょうがない。筋力も脳力も、使わなくなった途端に老化が進む。しかし使っているうちは老化しない。そう信じて頑張るしかない。
少なくとも周囲の若者たちよりは頑張らないと。
「中野さんてダメよね」「年だもん、しかたないよ」とは言われたくないからね。