たまさんと渡辺さんが、ブツを持ってきてくれる。
たまさんのブツはタツナミガイ。でかいブツは良い練習台になるのでありがたい。
たまさんが「なんか顔の横から変なものが出ているんですよ、なんでしょうね」という。
見てみると、茶色い細長いものがくっついて、ぶら~んとしている。
「寄生虫かしら? あー、よくわからないなあ。なんだろう」
「先にピンク色のものが見えてたんだけど、今は見えないなあ」(たま)
フクロムシ後輩がいたので聞いてみたところ、
「あっこれは生殖器ですよ」(フクロムシ)
「え~!」(たま)
「へ~。よう知ってるなあ。さすがやね」(わたし)
「交接やってるのを見たことがあって、引き離したら、これが出てきたので」(フクロムシ)
「なるほど(なんちゅう酷いことをすんねん)」(わたし)
「先のほうにピンク色のものが見えたりして」(フクロムシ)
「あ、そうそう、見えました」(たま)
「なんで出しっぱなしなんかなあ。他個体の匂いでもするんやろか」(わたし)
「昨日の夜からずっと出てるんですよ」(たま)
「麻酔をかける時に引っ込んでくれたらいいけど」(わたし)
「麻酔をかけたら却って出てくるんとちゃいますか、だら~んと」(フクロムシ)
「そうよねえ、つついたら危険を感じて引っ込めるかな」(わたし)
などと、タツナミガイのちんちんを巡って熱い議論が交わされた、日曜夜の研究室だった。
その間もタツナミガイのちんちんは、ぶわーと膨らんだりひゅるっと縮んだりを繰り返していた。
この間おなかピーで、3回中座しました。