簡単にいうと、学費を通常の倍の年数をかけて払い、通常の倍の年数をかけて卒業する制度。
具体的にいうと、大学院博士後期課程の場合、半期に26万円×6回払う授業料を、13万円×12回払うってことです。そして3年かけるところを6年かけて卒業する。
早く卒業できる(する)ことになったら、未払い分を払えばよい。
うちのダンナが東大のこの制度を利用しているのだが、琉大でも今年度からこの制度が始まった模様。
サテどうしよう。
研究していく上での利便性を考えれば、できるだけ大学などの研究機関に在籍しているべきだろう。
ちなみに学位をとった後は、琉大の場合は最長2年間、博士研究員でいられる。
何事にも計画的な(ほんとか?)私は、その後の研究方針まで、もう考えてある。私の研究に協力してくれそうな研究機関も既に見つけて打診もしてある。
しかしその組織に在籍できるわけではない。
そこで来年度からは、大学院生の身分を極力延命させるべく、休学復学を繰り返そう。‥・‥・と思っていた。
しかし、この制度を使えば休学せずに院生の身分を延命できる。
長期履修制度、良いのではなかろうか。
いっぽう、広瀬先生のお考えはというと。
私はすでに博士号取得に必要な資格を得ている(英文の査読論文を2本通しているし、授業で取るべき単位も既にすべて取ってある)。だから長期履修制度を使う理由がない(こじつければある)。
それよりも早めに学位をとったほうが、今後研究を続ける上でいろいろとメリットがあるはずだ。
先生のおっしゃる通り、院生と博士では世間の見る目が違うのはたしか。
でも、そんなことより私にとっての問題は、卒業までに必要な授業料(を稼ぐ時間がないこと)と、ダンナとの別居。
学生にまみれて暮らすのはそろそろやめたい、という気持ちもある。
理系男子って幼稚だったり非常識だったり、逆に常識のあるやつは原理主義者で融通がきかなかったりで、ほどよいバランス感覚を持っている人つまり大人が少ないんだよね。他ゼミの同期の中には大人が何人かいるけれど、広瀬ゼミは‥・‥・。同級生が明日実家に帰ってしまったら、ゼミ内で普通に会話ができる学生は最早ホヤ後輩1人しかいない。
大人の世界が恋しいよ~。あと1年半も、沖縄で、理系男子にまみれて、1人で暮らすのはイヤだ~。
本を書く時間もほしい~。
ダンナも恋しいし~。
そんな観点からも、長期履修制度を利用して、休学せずに時間をかけて卒業するのが一番良いと思うのよね。
こうすればあと5年、琉球大学に籍が置けるからね。
東京で仕事をしていても構わないし、沖縄に戻ればラボが使える。
休学中に電顕を使うのは憚られるけど、この制度なら遠慮なく使える。いいじゃん。
この制度を利用するより良いと思えるのは、授業料を免除してもらうこと。これしかない。
もし授業料を免除してもらえるなら、もちろんフツーに、あと1.5年で卒業しますよ。
7月になったら決断を下そう。
私の事情をぶちまけて書きましたが、社会人で大学院生をやってる、やろうとしているアナタの参考になれば幸い。