午後3時半スタートの1本だけですけど。
エキジット後、<オーシャンブルー>に行きウミウシ好きの皆さんと一緒にログづけをして、大学に戻って少し作業し、午後10時半くらいに帰宅。
今日のヒットはこれみたいね。
Trapania naeva Gosliner & Fahey, 2008 パンダツノウミウシ
本当ならこの種の和名は「パンダツガルウミウシ」とすべきだったが、これだけ周知されてしまっては、今後もパンダツノウミウシでいくしかないでしょ。今考えれば勉強不足だったヒトたちが寄ってたかってつけた和名ですからwwwしかたない。でも、わかりやすく覚えやすいので、良い和名の必要十分条件は満たしている、とは思う。
こいつを見つけたとき私はグループの最後尾だったので、既に皆さん撮影済みだろうと思い、標本にするため持って帰ろうとしたら「あ、それ、それ撮りたい!」とか「初めて見ました!」とかで水中で人だかりができてしまった。
相変わらずパンダツノは人気です。
ログづけの際、「今日なんかこんなに初見がいた」と、嬉しそうに話すS藤さんがとても
かわいく見えた(←いくら年下でも男性には失礼だよね)印象的だった。
私はヒトさまの写真を既に5万枚くらい見ているため、何が自分にとって初見で何がそうでないか、もはやよくわからぬようになってしまった。
そしてモウミウシ類だけでなくクロモドリスの青色の筋の入ったやつらも、何がなんだか、外見だけでは、もはやよくわからぬ。これらは歯舌や生殖器や分子を見たりせねばならない。
ちょっと前まで分子重視に振れていたけど、最近は分子+形態、にトレンド(=研究者のスタンス)が戻ってきたみたい。いずれにせよ形態のみで分類ができた時代は完全に終わった。
それはともかく、皆様にお願い。
サキシマミノウミウシ属のウミウシは、
触角口触手がぴゅーんとまっすぐに伸びた状態で撮ってくださいね!
うにょうにょしているのは、少なくとも私は図鑑には使わない。
これなんざピントは甘いし片方の
触角口触手が欠損してるしで、良いとこなしの下手クソ写真ですが、欠損していないほうの
触角口触手の伸び具合と背側突起(どのように斜列を形成しているか)に限っていえば、図鑑写真のお手本といえます。
さて例のアレを1本飲んで寝るか。明日は仕事。