ふと2010年の夏頃のブログを読み返してみたところ、けっこう面白くて、わはは、と笑いながら1ヶ月分くらいをまとめて読んでしまった。自分のテキストを「面白い」と思うあたり、お気楽というか何というか。
その途中で嘘を発見。
2010年9月17日の記事は「一にも我慢二にも我慢」というタイトルで、
私は若い頃から喧嘩っぱやい。
10代20代は殴ったり蹴ったり大変だった。30代は怒鳴っていた。40代は論理的に相手を糾弾していた。
とはいえ、30代以降は損得を考えて我慢することも覚えた。しかしストレスはたまる。TSCCのキャメロンはリプログラミングされた後も「殺したい」欲求が残っていると言っていたが、我慢を覚えた私にも「殴りたい」「コテンパンに言い負かしてやりたい」欲求が残っている。
年を取ったら丸くなるなんて嘘ざんす。
と書いてあった。
殴ったり蹴ったりは、要するに立ち向かっていたってことだな。
30代は、逃げ切れないときは、体力にまかせて正面切って言葉で戦っていたってことだ。
ここまでに嘘はない。
40代以降、本当に論理的に相手を糾弾していたかというと、自信がない。そうだっけ?
私はそんなに頭、よくないぞ。
30代以降は我慢することも覚えた。と書いてある。これも嘘じゃないか? どちらかというと20代の頃のほうが我慢をしていたような。
いや、違うな。
我慢の質が違うのだ。
20代は、理不尽さに怒りながら、なすすべもなく我慢するしかなかっただよ。だからストレスが超たまった。
30代以降は、損得勘定ができるようになって、「我慢したほうが得」と判断した場合は我慢していた。これは戦略としての我慢ですね。多少はストレスもたまるが、損して得とれ戦略だから多少の損=ストレスはしかたない。
40代以降、「殴りたい」「コテンパンに言い負かしてやりたい」欲求は本当に残っていたかしら。
少なくとも半世紀を超えて生きてしまった最近では、そこまで思うことはないような気がする。
「嘘でしょ、戦闘態勢じゃないですか、いつでも」と、誰かに言われそうな気がしなくもないが。