ただいま夜中の3時30分。海遊館の写真展を担当してくださっているデザイナーさんと35分ほど前にやりとりを終えたところ。彼はきっと会社で延々と頑張ってくれていたんだろうな。私は午前1時くらいからワインを片手に仕事をしている。ごめんねM近さん。
で、今日の最後の仕事としてM近さんが送ってきてくれた、パネルにする前の段階のウミウシ写真がどれもこれもあまりに美しくて、さっきから私は言葉をなくしている。
そして、やたら忙しいだの、ミシンがけしている時間がないだの、サッカー見る時間がないだの、講義の準備ができてないだの、文句ばかり書いていることに対して、いたく反省もしている。
どうやったら世の中の人にウミウシの美しさ多様さ不思議さをうまく伝えられるだろうとか、このウミウシのこの点を次はこういう具合に研究しようとか、方向性は場面場面でいろいろではあるが、要するに私は朝から晩までウミウシのことだけを考えて生きている。
もちろんそんな具合だから収入は少ないですよ。今年は研究助成金を90万円得られたけれど、それプラス、この写真展の構成と監修、雑誌原稿などのギャラ、などなど含めて、この半年分の収入は150万円ほど。後半はあまり稼がないだろうから、今年の年収は250万円いかないだろう。ま、それでも学生をやっていたこの6年間に比べると倍以上の収入ではあるけれども。
かなり貧乏だし、できないことはいろいろあるけれど、ひとまず朝から晩までウミウシのことだけを考えて生きていけることに感謝しようと思う。
そのようにさせてくれているダンナに感謝。友達たちに感謝。支えてくれる先生・先輩・仲間たちに感謝。
今回の写真展では17人の仲良しの皆さんのお世話になった。
でも、ほんとは、Tsuna さん、Hisako さん、Oshizawa さん、Kawahara さん、Yuji さん、Takayan さん、S倉さんN谷さん、鹿児島のあいつ、長崎のあいつ、佐渡のあのひと、北海道のあの方、もっともっと多くの友人たちの写真も展示したかった。ごめんね。
私は友達が多すぎるのだ。
なんて幸せなことだろう。
時間をかけて構想を練って、1人1点のみ展示、私自身が超吟味、なんて写真展もやってみたいものです。
そうだ。
葬式のときは、皆1点ずつ、これこそ自信作、と思うウミウシ写真を私の棺桶に入れてくれ!