「大学という組織は陰湿で、業績ではなくて、権威を持った人が『あいつ気に入らない』程度のことで嫌がらせをして『あいつ』を辞めさせるような体質です。私も大学は苦手です」
これは私の発言ではなく、私のお世話になっている御茶ノ水の某精神科医の発言。
「それにしても東大のパワハラは凄まじいですね。噂では知っていましたが」
「まぁ、東大は、権威の象徴ですからね」
「大学ってこういうところだ、と割り切って東大に居座るか、辞めるか、どちらかですね。休養をとっても一時しのぎでしょう」
辞めれば治るのだろうか。
「辞めれば治りますよ。でも、せっかく博士号とったのに、勿体ないですね」
勿体なくなんかない。どうせ「なんちゃって博士」だし、東大にいなくてもやりたいことはできる。いや、むしろ東大にいるほうがやりたいこともできず、言いたいことも言えない。
やりたいことは、私の気持ち次第で、どこででもできる。なぜなら私には日本中に味方や仲間がたくさんいるから。
鬱病になっちまった、しんどい、とここに書いたことで、なんと多くの人が助けてくれようと手をさしのべてくれたことか。どれだけの励ましの言葉をもらったことか。
私は肩書きも、権威もいらない。ただやりたいことをやれればそれでいい。それでささやかに食っていければそれで十分。
医者に通ったことで、症状が少し軽くなった。今後のことも見えてきた。
相変わらず博物館には薬を飲んでさえ1人で行けないが、海には行けるような気がしてきた。
その薬だが、昨日は似たような薬を4種類もらった。しかしデパス以外の3種がどう違うのか、どれがどういう症状にどの程度効くのか、わけがわからなくなった。そこでダイビング仲間の薬剤師に質問したら、懇切丁寧に教えてくれた。ありがとうH さん。
H さんによると、抗うつ剤だと思っていたデパスは実は抗不安剤で、最新の抗うつ剤は今の私程度の症状(軽い鬱病または心身症程度)の人が飲んだら3日間くらい眠りっぱなしになってしまうらしい。
そういえば知人の某氏(40代後半、既婚男性)は職場のストレスで鬱病になって「起きられない」「終日寝たきり」と言っていた。何ヶ月もそんな症状だったらしい。辛かっただろうなあ。かわいそうに。
私が寝たきりだったのは1週間ほど。家事一切はダンナに任せきりだったし、お風呂に入ることすら億劫だった。ただただ寝て、目が覚めても起きられず、たまに起きてご飯を食べて、メールの返事とブログを少し書いてまた寝る、みたいな感じだった。でもデパスを飲んだら、しばらくして家事ができるくらいには回復した。早めにデパスを飲んでよかった。
ちなみに前述の彼は会社を辞めたら、簡単なバイトができるくらいに回復した。
私も、薬を上手に使って症状を緩和して、まずは自宅でできることに傾注しよう。応援してくれる人たちのためにも。