4月10日の記事「新しいイロハ本」に、「福音館から出した写真絵本(あれはけっこうレベルの高いイロハ本だったと思う)が絶版になった今、新しいイロハ本も書かないとな。」と書いたところ、福音館の担当編集者さんから「中野さん、絶版ではなくて、単に品切れなだけですよ!」とのメールをいただいた。
再刊の可能性もあるってことなんですね。
福音館さん、読者の皆さん、失礼いたしました。
この前のマリンダイビングフェアでは、配られるチラシの多くに「ウミウシ」の文字や写真が見られ、ダイバー間のウミウシ人気は相変わらずだなーと再認識。一方で先週末の日本貝類学会では、ウミウシ(に関係する論文を書いたことのある)研究者で参加したのは4人のみという、なんとも寂しい結果となった。大会には2日計で180人ほどが参加したっていうのにねえ・・・
懇親会会場にて貝殻のアートを展示された方々や廊下でフィギュアを販売された方々などは「ウミウシ大好き」なのだが。
アマチュアはウミウシを「かわいい!」といい、研究者はウミウシを「難しい!」というのだ。
なんでこうもアマチュア受けし、研究者には敬遠されるのか?
いや、実際難しいですよ。分類体系は混乱しまくっているし、サンプリングしようにも思うように個体数が得られない。飼育は困難だしね。難しいことに挑戦すると結果がすぐに出ないため、若い学生はポストを得にくい、従ってウミウシを研究する人が増えない、という悲しい循環があるような・・・難しいことに挑戦する若者をこそ支援してやれ、と思いますよホントに~
写真絵本に話を戻すと、なんちゃって理学博士になった今となってはもう少し内容を掘り下げたい箇所もあるけれど、大きな間違いはないし、良い構成だと今でも思う。アマチュア時代に作ったにしては及第点だと自画自賛。
福音館から再刊されたら本当に嬉しいなー!
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