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ペナンに着きました。 昨日、出発前に調べたところによると、学会の開催されるホテルはジョージタウンにあるホテルジェンペナン(Hotel Jen Penang)。宿泊するホテルはシティエルエクスプレスペナン(Cititel Express Penang)。 送迎バスがあるはずなので空港のインフォメーションに行き、担当のイスラム女性に送迎バス乗り場の場所を聞いたところ「送迎バスはありません。ジョージタウンに行けばホテルまでの送迎バスが出てるはず」 うーん、またしても事前に調べたことと違うぞ。しかし旅先では臨機応変が大事。そこで「ではジョージタウンまではどのバスで行けばいいのか?」 すると「ジョージタウンに行くなら401番か401Eのバスに乗ってくださいね。バスターミナルはビルを出て左です」 スーツケースを引っ張ってバス停に行き、黄色い服を着た案内係に「ジョージタウンに行きたい。401番ってどれ?」と聞くと、「今はまだ来てないねー日本人?」 「そうだけど」 「日本人ならタクシーに乗ればいいのに」 「いや、そんなカネないし」 「あっそう。ではここで待って」 空港送迎バスだと1時間待たされる可能性がある(3月末の、ジャカルタ空港での件を書いたページを読んでください)、しかし路線バスならより高い頻度で来るだろう。早く行けるなら路線バスでもいいかもしれない。しかしバスターミナル、というよりバス停に停まっているバスは3台きりで、3台とも運転手も乗っていないし行き先番号も表示されていない。座る場所もないので立って待つことに。 案内係のおじさんたちは座って雑談に花を咲かせている。そこに上下黒づくめの太ったおじさんが近寄ってきて、ビニール袋に入ったコーヒー牛乳(のようなもの)を飲みつつタバコを吸い雑談に加わった。けむいので場所を移動しさらに待つ。 バスの窓に「ドリアン禁止」のステッカーが貼ってあったので、思わず撮影。 数分後、その黒装束のおじさんが突然バスに乗り込んだ。ドライバーだったのね? 制服はないのか? 驚いていると、案内係のおじさんが「ジョージタウンならこれ乗って」 「え? でも401でも401Eでもないよ」 「大丈夫だから」 ということでバスに乗車。スーツケースを持ち上げるのに苦労していると、黒尽くめの運転手が席から降りてきて手伝ってくれた。 「ジョージタウン、行く?」とまたしても聞くと、 「行くよ。2.70(リンギット)」と言われたので10リンギット札を出すと、黒尽くめの彼は笑って「両替はできないんだよね~」。 そこでバスを降りて案内係のおじさんに両替を頼むと、なんと自分の財布を出して交換してくれる。 1リンギットが27円くらい。2.70リンギットは、えーと、100円しない、とにかく安い。とざっくりすぎる換算をする。 とにかく教訓2。ペナン空港からバスに乗る時は小銭を用意しよう。 で、このバス運転手。片手で運転する、電話がかかってきたら電話に出て、話しながら運転する。赤信号になった途端にすぐ電話をいじる。 このリラックマと そこで黒尽くめ運転手に「ジョージタウンについたら教えてね」と頼むと、「いいよ、あと10分くらい」と、にっこり。 運転態度は悪いけど、人柄はよいのだね。 バス内では「次はどこそこです」とか「次、停まります」などのアナウンスは一切ないし、路線図も見当たらない。一方路線バスに乗りたい人は、乗りたいバスが来たら手を道路側に突き出すようにして意思表示をする。そうやってバスを停めてから「どこそこ行く?」運転手にと聞いて、「行くよ」と返事をされてからお金を用意する人もけっこういる。 かゆいところに手が届く日本のバス運行システムに慣れている人には、こういう適当で、よくも悪くも人間くさい乗り方はとても新鮮。しかしツーリストだから新鮮だとか言って面白がっているわけで、日常で使う人は不便きわまりないだろう。3月のジャカルタもそうだったけれど、こういうあたりで東南アジア諸国はまだまだ開発途上なのだなあと思う。 その割には車は異常に多い。このまま車が増えたらどうなるんだろう。 などなどと思う私を乗せてバスは行く。 緑の多い町並みから、いっそう車の多い一帯に入ってしばらくしたところで「ジョージタウンだよ」と言われた。運転手は荷台から荷物を下ろすのも手伝ってくれる。精一杯の笑顔で「サンキュー」と言ってバスを降りる。 運転態度と人柄は別な運転手の運転するバスを降りて、で、目指すホテルはどこなんや。 目の前に巨大なビルが建っていたので、ひとまずそのビルの1階の人々がたむろしている区画(ちょうど日陰になっている)に行き、ベンチに座ってネットの地図を見るが……ここがどこだかよくわからない。そこで近くに座っていたおにーさんに「エクスキューズミー」と問いかけると、なんだかよくわからない言葉で返事をされた。ペナンは観光地だけれど、観光産業に従事している人以外は、英語が話せる人はあんまり多くないのかも。ということを理解する。 ええい、ままよ、また英語の話せそうな人を探そう、と見当をつけて歩き出したところ、見当が正しく、すぐに目当てのホテルが見つかった。学会会場のホテルもすぐに見つかった。地図では学会会場ホテル(ホテルジェンペナン)の目の前にあるのは別のホテルで、シティエルに行くには通りをぐるっと迂回しないといけないように表示されているのだが、他のホテルの脇を通れば直線で行けることがわかった。なんて適当なんでしょう! ホテルジェンペナンの横にバスターミナルがあり、401や401Eだとそのバスターミナルに到着するのだろう、ということもわかった。これでジョージタウンからペナン空港までの行き方も確認できた。空港に行くのは26日、まだずいぶん先の話だけど。 ホテルフロントの女性は当たり前だが英語がペラペラである。正午前だったがチャックインできるかと聞いたら問題ないとの返事。 部屋は22階。エレベーターの行き先階表示ボタンの下にあるパネルにルームキーを行きかざさないとエレベーターは動かない。斬新なセキュリティ態勢だなーと感心する。 部屋はシンプルで、木目調のインテリアが清潔な感じ。高級なビジネスホテルって感じ。 これでダイビングができたら最高なのにねー。 この後数時間記憶が途切れ、気がついたら午後3時になっていた。日本との時差は1時間なので、日本では今は午後4時かな。 8日間この部屋に滞在するので、食べ物や水などなど買い出しに行ってこよう。 .
by hofukutei
| 2016-07-17 16:50
| なんちゃって博士の日乗
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