昨日「1日だけヒマがほしい」と書いた。そこで、今日の午後は実はヒマだった! ということにして、草間彌生さんの展覧会を見るために乃木坂まで行ってきた。
行きがけに見た、湯島聖堂の桜。帰りに通った神田明神の桜も、それは見事でした。沖縄から戻り、スギ花粉のこの時期に敢えて東京にいるから見られた。うれしい。
それにしても日本人はどうして桜(染井吉野)を見ると興奮するのだろうか。行き交う人が皆「桜」「花見」と口にしていた。
新御茶ノ水から13分ほどで乃木坂。駅から直通で新国立美術館に。
入場してすぐ。圧巻。この広大な展示室の作品は撮影可。皆さん思い思いに撮影していて、楽しい雰囲気で、よかった。
変態的に執拗な点描が好き。
まちがいなくウミウシ、とか、まちがいなく魚、とか、まちがいなくヒラムシ、とか、いました。
会場中央にはこんなオブジェが3点も。巨大。
キャンバスにまず均質に色を塗り、その上にアクリルを塗る技法が用いられているのだけど、こうやってヘラ(ダンナは割り箸だというのだが)などで絵の具をこそいだりもしている。
上段、左から2番めがこの展示室の中で最も好きな絵。
2番めに好きな絵。
こっちのほうが2番めかもしれない。
作品につけられたタイトルはそれぞれ素晴らしいのだが、「なぜこのタイトルがこの絵につくのだろう、入れ替えてもわかんないんじゃないか」とダンナ。そうかもしれない(笑)。それはさておき、草間彌生さんて言葉のセンスもすごくいい。と思っていたら、詞や小説もお書きになるんだそうな。詞が書けるのはわかるけど、小説も書くのか。小説は感性だけでなく論理的な思考ができないと書けないので、著作を展示したコーナーに小説があって、かなり驚く。
この後は撮影不可の作品群。1930年代に描かれた作品もあった。ニューヨーク時代のも、帰国後のも。よかったわよー。
屋外にあった巨大南瓜。
出口を出てすぐのところに、シールを好きに貼って良い、という部屋があった。会期が終わる頃にはどんな様相を呈していることだろう。
2時間ほどたっぷり見て歩き、午後2時半になった。それにしてもハラが減った、いやその前にお土産だ、と思ったのだが、買うのに30分は並ばないといけなかったので、かぼちゃのモチーフを缶にした紅茶を買うのは諦める。かぼちゃのモチーフのトートバッグがあったら、たとえ2時間並んでも買ったんだけどなー。
それよりメシだ。しかし乃木坂や六本木は詳しくないので、お茶の水まで戻ることにする。
新御茶ノ水の駅ビルにある前から行きたかったタイ料理屋で、ガパオ(ダンナ)とグリーンカレー(わたし)を食べる。
向こう側がガパオです。久々に美味しい外食をした。
食後、神田明神に行き、花びらで絵を描くイベントを眺め、通常より4ヶ月遅れですが初詣。
秋葉原のハナマサまで歩いていって米を買い、くたびれ果てて帰宅して夕寝した。
病み上がりのダンナとケガ人のわたしですが、にもかかわらずよく歩いた1日だった。
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