隠蔽種があるかも的な不安定要素の残る種をさっぴいた残りの、いわゆる「駄ウミウシ」のゲノムをとりあえず読むのだ。
これで核だのミトコンだの16sだの18sだのCOIだのと言わなくて済むようになるぞ。
内部形態も、解剖(=破壊)しなくてもわかる方法が確立されてきてるしね。
分類学の新しい時代が、やっとやってきそうです。
ここまできちゃうと、図鑑ももはや生物の見た目だけでは作れなくなる。
図鑑なんか労多いばかりで印税なんか生活費にもならないので、私はもう2度と作りたくない。ネイチャーガイドの改訂版は責任上がんばりますが。
次の図鑑は、生活力と体力と知力にゆとりある、次世代の研究者に託したい。
図鑑は頑張れば素人でも作れなくはないけれど、やはり研究者が作るべき。遺伝子解析の論文も読めないようなガイドさん(誰とは言わないけど)は、作ろうと思うこと自体がもう顰蹙です。どうせロクでもないものしか作れないんだから。
身の程を知っていただきたい、が言い過ぎならば、せめて謙虚になって、大学院に通うなりしていただきたい。
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