本日、猫は午前中、駅むこう(私の足で徒歩6-7分、猫の足で15分)にある眼科医に1人で行き、昼寝後は水彩画を始めた。彼女において水彩画は「描きたい」という内的欲求に突き動かされての行為ではなく「教室に通っているから」宿題のように描くだけし、オリジナリティの欠片もなく「お手本を真似て」描いているだけではある。けれどそこには「先生に叱られたくない・褒められたい」という心の働きがあり(つまり負けん気と向上心は健在で)、真似るだけでも技術は必要なので、自然頭も使えば手先も使う。かつ、そこそこうまいので、私も無理なく「上手ねえ」と褒めることができる。すると猫の意欲がさらに増す。
手指に力が入らなくなり編み棒がうまくあやつれなくなったので、編み物の代わりに何か趣味を、と捜し始めたところ、たまたま駅前の区民ホールで開催している水彩画教室を見つけたのだった。それがちょうど1年前。あの時水彩画教室を見つけられて本当によかった。教室に通っていなかったら認知の症状が今よりずっと進行していたのではないかな。
通い始めて丸1年。あと1年は通わせてあげたい。
認知症的会話をするようになった猫ではあるが、まだ大丈夫。まだまだ。
私も何かお教室に通おうかしら。そんな金と暇が私のどこにあるんじゃい、とは思いますけど。